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背もたれのある椅子に座る

電車やバスで背もたれのある椅子には、どの様に座ってますか?

浅く腰掛け、背もたれに体重をかけている方をよく見かけます。

その状態では、お尻・腰・背中・首の筋肉が伸ばされ、痛みや疲労感を感じる方も多くいると思います。そのままでは、最悪腰の椎間板ヘルニアになる可能性があります。

今回は、背もたれのある椅子の座り方のお話しです。

まず初めに、座っている時、骨盤や腰はどの状態が良いのでしょうか?

下の写真の様に、骨盤の下にある「坐骨結節」で体重を支えている理想的な状態で、筋肉や関節の負担が少なく、身体も楽で美しい姿勢です。この状態を「骨盤が立っている」と名付けましょう。

坐骨結節は、座面に触れている左右にある固い骨です。

下の写真が、よく見る骨盤を倒し腰を丸めている悪い姿勢です。骨盤周りや腰周辺の筋肉を伸ばし、痛みや疲労感で原因となります。「骨盤が寝ている」と名付けましょう。

車や柔らかいソファーに長時間座ると、腰に張りや痛みが出て、思わず立って伸ばしたくなるのはこれが原因です。

※椅子の座り方は、以前のブログ「自分で猫背をなおす」をご覧下さい。

椅子の座面に浅く腰掛け背もたれに体重を掛けると、下の写真の様になります。

浅く腰掛ける事で、腰と背もたれの間に隙間が有る為、後ろに体重を掛けると骨盤が寝た状態となります。

では、正しい座り方です

①腰の部分が、後ろにある背もたれに当たる様に深く腰掛けます。この時、腰と背もたれが離れていると、骨盤が寝た状態になりますので、成るべく隙間を空けない様にしましょう。

②背もたれに体重を掛けます。

③身長の低い方や、背もたれが離れている場合は、敢えて背もたれに体重を掛けないで座りましょう。

また、背もたれが斜めや、空間が有る場合は腰にクッションを入れ骨盤が寝ない様にしましょう。

車の座面シートの後ろの部分が下がっている場合、高さ調節機能が付いているなら調整を行い、無い場合は、バスタオルを敷きましょう。地面と水平になる様に調整して下さい。

柔らかいソファー等は、沈んでしまう為、どうしても骨盤が寝てしまい、背中が丸まり易いと思います。座面と背中側にクッションを使用し、骨盤が立つようにしましょう。

それでも、ソファーで腰や骨盤に痛みや疲労感を感じる方は、硬めの物に買い替える事をお勧めします。