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ぎっくり腰とカイロプラクティック ③椎間関節と筋・筋膜損傷編

椎間関節部で発生したぎっくり腰のお話しからです。

椎間関節とは上の椎骨の背中側の下関節突起と、下の椎骨の背中側の上関節突起で形成された関節の名称です。

腰や背中を捻じった際に背骨から出る「ボキッ」という音は、この椎間関節で発生しています。

因みに関節の音が鳴る現象をキャビテーション現象といい、この音をクラック音と呼びます。

椎間関節部に力が加わり炎症が起きると、関節を包む関節包と呼ばれる部分には多くの痛みセンサーが分布されており、そこで痛みを感じます。

腰を反りそのまま捻じった際、捻じりを加えた側に痛みが強まります。その時、足の方に痛みやシビレ感が誘発された場合は腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の疑いがあり、このテスト法をケンプテスト(Kemp Test)といい、このテスト法は、椎間関節症・腰部椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症の検査法として使用出来ます。

急性・慢性関係無く、腰の反りと捻じりで椎間関節部に痛みが有る場合、椎間関節症又は椎間関節症候群(Facet Syndrome)と診断名が付きます。

病院では、基本痛み止め・胃薬・湿布等が処方され、電気治療が選択されます。

痛みの強い場合は、椎間関節に直接痛み止めを注射する病院の先生もいらっしゃいます。

カイロプラクティックでは、背骨のズレを調整し痛みの早期回復だけでは無く、反り腰やでっ尻の姿勢を整える事で、椎間関節症の再発を防ぎます。

最後に、筋・筋膜性のぎっくり腰ですが、下から重い物を持ち上げた時等に筋肉や筋肉を包む膜を痛めて発症します。

テスト法としては、上記に説明したケンプテストで、腰を反りそのまま捻じりを加えた反対側の筋が伸張される事で痛みが誘発された場合、筋・筋膜性腰痛症の疑いを確認することが出来ます。

基本的に筋・筋膜性腰痛症は安静で改善しますが、時間が経過しても張りや痛みを感じる場合は、身体の歪みが原因で、痛みセンサー(自由神経終末の痛覚受容器・ポリモーダル侵害受容器)で痛みを感じている可能性が有ります。

カイロプラクティックは腰だけでは無く、全身から痛みの原因を突き止め施術することで、腰の痛みだけでは無く、神経が正常化することで自律神経が整い、健康を手に入れる事が出来ます。