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ぎっくり腰とカイロプラクティック ①椎間板編

ぎっくり腰になった事はありますか?

実は「ぎっくり腰」とは、俗称で正式名称は「急性腰痛症」と言います。

よく患者様から「寝込んでいないから、まだ動けているからぎっくり腰じゃないよね」と言われますが、動けていようが、動けないだろうが、痛みの強弱に関係無く、最近起こった腰痛は「ぎっくり腰」です。

では、ぎっくり腰とはどんなものなのでしょうか?

また、カイロプラクティックではぎっくり腰にどんな施術を行うのかを、ブログにまとめてみました。

ぎっくり腰には幾つかの種類があります。

1.椎間板の損傷によるもの

2.仙腸関節やその周辺の靭帯損傷によるもの

3.椎間関節によるもの

4.筋・筋膜の損傷によるもの

の以上です。

今回は1の椎間板損傷によるぎっくり腰のお話しです。

椎間板とは、背骨(脊椎)の間に1つずつ存在する、クッションと思って下さい。

クッションと言っても柔らかくは無く、構造は木の年輪の様に線維軟骨と云う軟骨が幾重にも重ななり線維輪を構成します。その線維輪の中心には水分を多く含んだ髄核と云う物質が存在します。

いくら硬い軟骨でも、長い年月を耐える事は出来ませんので、上下からくる力をゼリー状の髄核が受け止め背骨や椎間板の摩耗を軽減させます。

ある時、腰に「ピリッ!」「ズキッ!」「チクッ!」等の痛みを感じた事は有りませんか?

それは、椎間板が損傷している可能性があります。

椎間板には、痛みを感じるセンサーが存在する為、傷ついた際に上記の様な鋭い痛みを感じます。

痛みを感じた後、時間経過と共に激痛に変わり動く事も困難になる場合から、その時のみの痛みで終わる場合がりあります。

それは、椎間板の損傷度合によるものです。

特に線維輪を構成している線維軟骨は、斜めに形成されている為、身体を捻じる動きで損傷され易い特徴があります。例えば、床に落ちているものを取る時に、体を捻じりながら起き上がるなどです。

椎間板損傷を繰り返し線維輪が脆くなると、中心にある髄核が脆い側に移動します。

椎間板損傷だけの場合は、レントゲンで椎間板が炎症により腫れ、他と比べ厚くなっている事を確認することが出来ます。

髄核の移動を伴うと、椎間板はMRIで椎間板の突出や脱出、最悪遊離を確認することが出来ます。

この状態は、整形外科で「腰部椎間板ヘルニア」と診断されます。

整形外科では、痛み止めと胃薬が処方され、足に痛みやシビレを伴う場合は、神経のお薬である「ビタミンB12」や「リリカ」等も処方されるかもしれません。

患部に強い痛みがある場合はブロック注射を行い、痛みの緩和の為に腰の牽引や電気療法・マッサージを行う所があるかもしれません。

大多数の腰部椎間板ヘルニアは、患部の安静で改善する事が多い為、病院では経過観察と言って様子を見ています。

ガンステッドカイロプラクティックでは、「ポンプテクニック」という手技を用い、炎症を起こしている椎間板や移動している髄核を中心に戻るように施術します。

このポンプテクニックは、痛みを感じない範囲で行う為、施術に痛みは伴いません。

また、当院には這って来院される方や痛みで歩くことが出来ない方が来院しますが、その場合は横向きや立ったまま施術を行います。

患部の炎症や症状の改善と共に、他の背骨と同じように施術を行い、ぎっくり腰の再発と予防、身体全体の負担を減らし、いつまでも元気で過ごせる身体作りのお手伝いをしております。